番外編です、漫画じゃないよ。

先日、twitterでこんなコメントが来ました

「あの装束」は今で言えばウエットスーツや耐火服みたいなものなのでしょうか。
ninja
あの装束

自分の認識が合ってる自信がなかったので、歩く忍者辞典、嵩丸さんに聞いてみました。
教えて嵩丸先生!



Q.
先生に質問です、 みんな思う忍び装束って、夜限定の動きやすい隠れやすい服装、って認識で良いんでしょうか。 


A.
正確に言うと「悪役だと一発でわかる服」というのが原点ですね。
そこから夜に溶け込む・動きやすいみたいな意味合いが後付けされてった→
 忍者=黒装束みたいになった感じです。
だから「あの装束は完全なる忍者とわからせるための衣装」ってことになります。
現代での昼間っからあの格好はつまり、実際とは違うとわかりながらも忍者として活動している人たちが
「私忍者ですよ、忍者に関すること話しますよ、教えますよ」
ってわかりやすくしてあげてる優しさです!笑
ちょい補足すると歴史的には自己紹介というよりは他己紹介(江戸時代の創作の中で「こいつ忍者なんだぜ」って紹介)から始まって、その後忍者として活動する人たちがそれを「自己紹介に使った方がみんなわかりやすいやろ!」ってなってるんだと思います!


原点部分はこちらに。嵩丸さんのサイトNinjackより

とのこと!
べんきょうになる〜(私の無学も露わに)

時々twitterで忍者の話題になって、ブログだけ見てる方はすっ飛ばしてしまうのも勿体ないなーってのと、自分も見返せたら、ってことで載せました。





ここから別の話題



結構前からこの部分について考えていて、創作の忍者が魅力的であればあるほど、知名度に反して現実とのリンクがしづらいんだろうな〜と感じていました。歴史部分は歴史!創作部分は創作!と。
それが悪いとかではなくて、むしろ、非実在の創作の犯罪を現実の犯罪と皆が皆思ってしまうとまた別の問題になってしまうので、いいところでもあるとは思うんですけど。
誰の作った何が誰を救うかは誰もわからないので、創作はどんなにひどい内容でも作ることそのものは自由であって欲しいと願っています。万人に受け入れられるかは別。話が逸れた。

ネットで発信しやすい時代になってそこの境目があまりない考え方の人の意見も最近目立ってきて(いろいろと)(昔からいたけど)、お、本当だと信じて貰いやすいならエッセイ漫画だな、と思いました。
私が描いてるのは誇張している部分が勿論多少ありますが、おおむね信じて読んでくださってると感じています、どこが嘘かな?どっちかな?ウフフ。
一応事実だと思われてる体なので、描かないラインは割と明確に決めています。
人間関係作るのと同じくらいのラインですけど。
一部言うと「主語大きく明確な敵を作って攻撃、否定はしない」「揚げ足取りの笑いは取らない」等です、多少の自虐はしますけど。
他人を見下す笑いはまあもう普通に古いしダサいんで。
テレタビーズ(0〜4歳児向け番組)は意識的に赤ちゃんがテレタビーズを見下すことで快楽を与えるように作ってる部分もあるそうですが、ここの読者に流石に0歳の方はいないと思うので、もうちょっと人間出来てる人集まってると信じたいです。
楽しい気持ちになった上で知識もついて、面白い毎日の中に忍者もいるな〜くらいの自然さで脳に刷り込めればなと思っています。ビビビビビ(脳に電気)



>日本人はよくも悪くも「現実」と「創作」を分けて認識しているので、忍者は昔あった今はないもの、という考えで固まっているので、
というのはこの本の巻末インタビュー読んでからわりと思うようになりました。


引用
「読者が物語にシンクロしてほしいという創作者としての願いの根底には、真実を伝えたいという<ジャーナリズム>がある。日本では基本、物語作者とジャーナリストは別物だとされているが、ボレ氏は両方の混在をてらいなく認める。」
「これは事実を元にしてクリエイトした<物語>です。しかしドキュメンタリーだと受け止められることも全然問題ない。第一次的には真実を伝えるためのストーリーなのですから」

地下鉄サリン事件のテストで行われた松本サリン事件にフォーカスしたフランスコミックですけど、物凄く丁寧な取材と下調べと細かな資料を元に、ドキュメンタリーコミックとしても、アートとしても完成度高いすごい本です…おすすめ



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